今日は顧客先での大事なプレゼン。
でも、じつはその前に、大事な用事がもう一つ。
上場企業からの内定をもらったのに、両親に入社を反対され
入社を決断できなくなっている教え子。
この春大学を卒業することがきまっているのに、次のアクションが取れない。
その子の背中を押すために、きょうは時間をとった。
ポロポロ涙を流しながら私の話を聴く教え子。
誰にも相談できず、苦しい時間を過ごすなかで
時間をとってほしいと、届いたメール。
忙しさの渦中で時間はないけど
それでも私を頼ってくれた以上は、精いっぱい応えてやりたい。
背中を押してやるのが、私の仕事。
ご両親の反対の論点はここであり、
あなたの反論すべきはここであり、
ここにズレがあるからいつまでたっても平行線のままであることを説明する。
説得でなく納得してもらう必要があること。
そのためには親に諭されて黙って泣くんじゃなくて
絵でもいいから、手紙でもいいから
その会社に入る目的をしっかりアウトプットすること。
親に強気の反対をされて反論できなかったけれど
自分はやっぱりこの会社に入る理由がある、と思いだすことができた。
親の望む会社に入ったとしてもやりがいはない。鬱になるかもしれない。
自分が大人になったとき、親はいつまでいるかわからない。
やりたいことでこそ頑張れるんじゃないのか?
親に叱られたくないばかりに一旦はあきらめようとしても、
他の会社を探すにもやっぱり本気で心が動かない。
会社は就業条件だけで選べるものではないからだ。
あなたは背水の陣じゃないと動かない、選択肢があると迷う性格があるよね。
だから、神様が、あなたの前にたった一本のはしごをおろしてくれたんだよ。
迷わずそれを登ってみたら?
あなたがそれを選ぶ理由は幾つもあるでしょ?
すこし心が晴れた、教え子。
これからやるべきことをノートに書き留め、別れた。
別れ際に、少し早いバレンタインと、もうじきやってくる誕生日のお祝いだと言って
ケーキをくれた。彼女の思いやりが伝わる。
そんなことに気を遣わなくても・・・なのだが、それがその子のいいところでもある。
迷わず、梯子を登るんだよ。
やりたいこと・仕事に就く道は、新卒採用では残念ながら絶たれてしまった。
でもどうしてもあきらめきれないのなら、中途採用で、手を伸ばせ。
とことんまであきらめるな!
相手から見て“どうしても欲しい人材”になって、もう一度ノックしてみろ。
そのために、下積みをするのなら、適切な場所を選べ。
そうしているうちに、彼女の前に一本のはしごが降りてきた・・・
ご縁と言わずに何というのだろう。
だから、もうブレている場合じゃないんだ。
(教え子)もうブレない。ちゃんと頑張れる。
(私)いやいや、ひとりじゃなくて仲間がいるでしょ。
大変なときこそ支え合う仲間がいるでしょ。
“あぁ、そうだった” と取り戻す、いつもの笑顔。
私は信じている。
彼女が精いっぱいの努力をして現場で認められて
あっという間にリーダークラスに抜擢される日がそう遠くないことを。
たくさんの子どもたちの背中を押しながら、いつも思う。
どんなに才能があったって、行動しなければ意味はない。
才能の発掘もたいへんだが、
背中を押すことは、その何倍も、大変だ・・・ということ。
入社して半年ぐらい経った頃、またみんなで集まろう。
1期生も2期生も、みんなで。
その頃には4期生まで輩出しているはずだから。
毎年同じことを繰り返してゆく。でもけっして同じではない。
スパイラルを描きながら、時間をかけて高い山を登ってるような気さえする。
ひとつずつの人生の背中を押しながら
ふたつとない人生をサポートしながら
まるで我が子のような愛情を持ちながら
その子の咲ける道を指さしながら
今月、45になります。
雪中運動会の写真を送らせていただきますので、
送付先のアドレスをお願いできますか?
頂いたお名刺、職場のフォルダなのです。
本日までお休みなこと、自宅パソコンからの送付がベストなのでよろしくお願いします。