あるセミナーで聞いた話が印象に残っている。
誰かの幸せを祈る、ということはどういうことか。
自分が直接その人に対して「できること」や、
「してあげられること」にはそもそも限りがある。
だからそれ以上の「人智を超えた大きな力」によって、
その人が守られるように、と願うことだ。
ここでは神も仏もない。とにかく、そういった人智を超えたものの総称だ。
言われてみると「なるほど、そうだな」と納得できるが
まっさらな状態のところに「祈りとはなんだ」と聞かれて
即答できる人はいったいどれだけいるだろうか。
私には、祈ることがたくさんある。
病んでいる人には健康を取り戻してほしいし、
それだけではなく病気以前の元気な状態にまで
戻ってほしいと思う。
病気を通して感じたことは無駄ではないから
(むしろ病気にならなければ気づかなかったことであることが多い)
それをうまく実生活にフィードバックしてほしいと思う。
思うように生きられていない人には
早くキッカケをつかんで浮上してほしいと思う。
これから人生の岐路に立つ人は
たくさんの選択肢の中から主体的に選んだ方向に向かって
自由自在に動き回れるようであってほしいと思う。
高校の同級生に 「祈(いのり)」という名を持つ子がいた
ことを、いまふと思い出した。