2013年11月30日

君子の四条件




論語の中に、君子の四条件というものがあります。
孔子が弟子を育てるときにたてた教育目標で、
それは「文」「行」「忠」「信」の4つです。
簡単であればあるほど、深いものです。
さて、それぞれどんな意味があるのでしょうか。

「文」学問する、学ぶ。しっかり学んで考え方や法則を身につけること。
「行」行い。学んだことからそれず、学びに基づいて自分の血肉となるように活かし、実践すること。
「忠」まごころや己を尽くすこと
「信」偽らないこころ

文と行はイメージしやすいと思います。忠と信については補足説明します。


論語の学而のなかに
「忠信を主とし、己に如かざる者を友とすること無かれ」という言葉があります。
この意味は、
まごごろと信頼を第一として、安易に自分より知徳の劣った者と
交わっていい気になってはいけないという意味です。
一般的に人間という生き物は自分より劣った人間といるとラクです。
優越感という感情があるからです。
彼らから一斉にヨイショされてお世辞のオンパレードでも用意されれば
いい気持にさせられることもあるかもしれません。
ふんぞり返っている段階で、すでにその人の時代は終わりです。
視座の高いところから眺めてみれば所詮小さなお山の大将ごときです。
つねに次のこと、上のことを目指しているようでなければ
信のリーダーとは言えないでしょう。

力量や経験という点ではまだ自分に追いついていないとしても
使命に目覚め、大きな志や目的がある者をそばに置き、薫陶の場を設けるべきです。
自分がリーダーであればそのようにすべきだし
自分自身がさらに上の人に師事するときにはその周辺事実をよく見るべきです。
自分の旬が過ぎたことにも気づかずにふんぞり返って
お気に入りの誰かを依怙贔屓している人を選ぶべきではありません。


また、講師の弟子のひとりである曾子が学而のなかで、こういっています。
「吾日に吾が身を三省す。
人の為に謀りて忠ならざるか、朋友と交わりて信ならざるか、習わざるを傳うるか」


意味は、
私は日に何度も自分を省みている。
人のためを思って、まごごろからやったことかどうか
大切な友だちに対して偽りの心がなかったか

じつはこの言葉は日本でもかなり有名なもの。
とある企業さんの命名由来でもあるんです。
さて、どこの企業でしょう?



答えは三省堂書店さんです。
三省堂書店のWebサイトにも記載されています。
以下、三省堂書店Webサイトの企業理念ページへのリンク
http://www.books-sanseido.co.jp/company/idea.html

君子とは、むかしは男性のみをさしましたが今の時代は違います。
しっかりとした人物、軸を持った人物という風によみとらえれば
男女の区別はありません。
混沌とした世の中です。
公の立場にありながら、渦中の人物から5,000万円を借りて、
返せばいいんでしょ、と開き直り釈明に追われているような方も
いらっしゃいますが・・・

あしたから師走です。
君子らしく、ちゃんと、走ろう。











posted by チャンスの女神 at 15:47| 神奈川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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