みんなと同じことをみんな同じようにやって、勝てますか。
差別化できますか。
まあ、人生すべてが勝ち負けではないですけども。
工夫して、自分の強みを生かすことは大切なことです。
しかし、それは、基本の型を覚えたあとだということです。
世阿弥の説く守・破・離の「守」は、まず師匠の教えを守ることです。
まず一にも二にも、そこから。
練習もせずに一人前に離れません。下積みが大事です。
できることなら下積み期間は短い方が思う人が多いかもしれませんが
きちんと力をつけている人は、それ相応の下積み時代を持っています。
私の下積みも長い方です。
(表に出ない=下積み の意味ではありません)
自分らしく生きたいとか、自分らしさを出したいとか、言うのは勝手です。
でも、やることやってからにしなさい。
集団生活の基本、社会生活の基本、ビジネスマナーの基本が
できてもいないのに、前に出たがるのはあまりにも浅はかです。
そんなこと言ってる人に限って、じつのところは一人前の力量にも
満たないことが多いものです。
経験を積んで価値を発揮している先人に失礼ですよね。
経験を積んで価値を発揮している先人に失礼ですよね。
折りしも先日、
秒速で1億円稼ぐというのがウリになっていた某若手起業家が、
秒速ですべてを失ったことをネットで報告した・・・という記事がありました。
当人とは面識がありませんが、個人的には嫌いです。
過去については全く興味がありませんし、
実際、彼に関する直接的なことは何も存じ上げませんが
少なくとも今回の発言は視座が低い、低すぎると感じています。
社会的責任はどこに行っちゃったんでしょう。
ネット上で、「秒速で失ったわ―っ」てつぶやくだけって一体どうなんでしょう。
責任ある大人なら、きちんと記者会見をひらいて
債権者の方々、迷惑をかけた方々に
心からの謝罪や今後の返済計画をお伝えすべきではないですか。
私はそういう行動が理解できないし、嫌いです。
年長者や業界のキーパーソンは、彼からスーッと離れるでしょうね。
金の切れ目が縁の切れ目ということではありません。
常識や礼節を知らないということは、本物になれないんです。
本物たちの世界に迎え入れてもらえないということを意味します。
頭で理解して、胸に響かせ、肚(はら)に落としてなんぼ。
もちろんすべてに行動が伴わなければ、信頼は獲得できません。
もちろんすべてに行動が伴わなければ、信頼は獲得できません。
ベンチャー経営者は行儀が悪いと言われないように
気を引き締めたいものです。